治療中の方へ
お伝えしたいこと
治療において、麻酔や仮詰め、抜歯などの処置を行うことがあります。ご自宅に戻ってからや、次の予約までに期間が空く場合のために、治療において気を付けていただきたいことや、注意点をまとめました。
治療の際にも説明しますが、困ったときはこのページをご一読ください。
痛み・詰め物に関して
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I.麻酔をされた方へ
痛みのない治療を心がけ、治療の多くの場面で麻酔を使用しています。治療後の麻痺した感触は早く解消して欲しいものですが、2~3時間は麻酔の効果が継続しますので、その間に唇や頬などを咬んでしまったり、熱い食べ物、飲み物などで火傷などなさらないように十分ご注意下さい。特に小児の場合は保護者の方に十分な注意をお願いしております。
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II.痛みについて
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1.歯根の治療をされた方へ
歯の中の神経の治療には、根の先で神経を切断した刺激や、神経の管の中に充填した薬剤の刺激などで、一時的に歯が浮くような感覚や咬合時に痛みが発現することがあります。痛みが強い場合はご連絡を下さい。
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2.神経のある歯を治療をされた方へ
歯の中に存在する神経の近くまでむし歯が進行していた場合は、治療後に痛みが発現することが有りますが、2~3日経過を見てください。多くの場合は痛みや違和感なども消失すると思います。しかし、痛みが軽減せずに長く続く場合は、神経の治療が必要になる場合もありますので、ご連絡下さい。
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III.仮詰めについて
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1.歯根の治療中の方
治療中は、一時的に削合した穴を仮の材料で封鎖をしていますので、なるべく反対側で咬むようにください。
また、粘着性の食べ物などはしばらく避けていただく事をお願いしております。
仮の封鎖材表面の一部分がかけたりしても、深部は封鎖されていますので、舌や頬に影響を与えなければ次回のご予約までは問題ありません。気になるようであればご連絡下さい。 -
2.型取り後の方
むし歯治療で、歯を削合して型取りなどを行った場合は、仮の封鎖材が入っています。堅いものなどを咬むと歯が破折する可能性が有りますので、治療中の部位ではあまり堅いものを咬まないように注意して下さい。
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IV.金属の詰め物または、被せものをされた方へ
神経のある歯に金属製の詰め物や被せものを装着した場合は、熱の伝わりが良いためにしばらくの間、温度により痛みを感じる事が有ります。症状は時間とともに軽減していきますので、しばらくの間は様子を見てください。
抜歯後・外科処置後の注意
抜いた歯の状況によりますが、少し腫れたり・お口が開きにくくなったりすることがあります。
処置後24時間後が炎症のピークで、それから徐々に良くなっていきます。
※患部を冷やす時には、水道水の温度以下では冷やさないでください。
冷やしすぎると血行が悪くなり、お薬の効き目にも影響があります。
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傷口と出血について
外科処置をしましたので、当日はお口の中に血がにじみます。唾液に血液が混じっていますので、多量に出ているように感じますが大体の止血を確認してお帰り頂きますので、出血はあまり気にせず、出来るだけうがいは避けてください。
うがいされる時は、強く何度もゆすいだりせず、お口に水を含んで軽く出す程度のゆすぎ方をしてください。
歯を抜いたところは血餅(かさぶた)ができます。血餅が取れてしまうと痛みや傷口感染の要因となってしまいます。気になると思いますが舌で触ったり、傷口を吸ったりしないでください。
止血していないように思えるときは、清潔なガーゼ(ティッシュも可)を小さく丸めて抜いたところにあて、30分程度強く噛んでください。 -
食事について
麻酔の量にもよりますが、2時間くらい麻痺しています。その後、徐々に切れてきます。麻酔が切れるまでは、唇や頬粘膜の感覚がありません。感覚が戻るまでは口腔内や唇を噛まないように、温度の高い食べ物、飲物はやけどの危険性もありますので、ご注意ください。
また、辛いものなど刺激の強い食品は出来るだけ避けてください。出来れば、麻酔が完全に切れてからの食事をお勧めいたします。 -
歯磨きについて
歯磨きは処置をしたところに触れないようにして、傷口以外の他の部位は通常通りに丁寧に磨いて頂いてかまいません。1週間後くらいから、処置したところも様子を見て磨いてください。
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入浴・運動について
抜歯当日は、体が温まると出血してくることがあります。入浴の際は、時間を短めにし、激しい運動や飲酒は控えてください。
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お薬について
治療後、お薬をお出ししますので、異常がない限り途中で服薬を中止せず処方通りにお飲みください。